建築コース長挨拶
 建築コースは,幅広い知識・技術を備えた実践的な建築技術者を育成するために,1968年に建築学科として創設されました. 以来,1500名を超える卒業生を輩出し,建設業のみならず,製造業,サービス業,官公庁など様々な分野で活躍しています.

 建築技術者には,生活する人の生命と財産を守り,しかも自然や風土に調和した,豊かで快適な空間を創造し, それによって文化の発展に寄与するという使命があります.

 最近の建物に目を向けますと,駅前再開発や企業活動の活発化等に伴って,巨大化,複合化,情報化,高機能化が進み, 三次元CADシステムを用いたネットワーク・コラボレーション建築設計,ユビキタスネットワーク時代に対応した インターネット技術をはじめとした情報関連技術の実用化,施工現場における安全性の向上・3K作業からの解放・省人化 および施工のスピードアップ等を目指した建設ロボットによる施工や全自動ビル建設システムによる施工が行われています.

 一方では,都市に人口が集中し過密化が限界に達する中で,文化的なゆとりとくつろぎを求める現代人のために, 大空間施設やアメニティ施設の建築と,その快適空間化を余儀なくされています.また,周辺との調和を考慮し, その地域の景観を損なわないといった文化的な要因や,ライフサイクルコスト・地域環境・地球環境を考えるといった 環境的な要因にも目を向け,より人間の側に立った建築を追及する動きが活発になってきています.

 他方,多くの災害対策プロジェクトは,阪神淡路大震災をきっかけにスタートしました.したがって, 災害の主な対象として地震が想定されています.大地震はその後も発生しており,地震を対象とした研究は重要です. さらに進んで,地震とともに,台風,津波,大火事などの災害に対しても,有効なシステムを構築することが望まれています.

 建築コースでは,このような幅広い専門分野を計画系,環境系,構造系,生産系の4つの系に整理して, 基礎知識・技術を修得し,さらに芸術的センスや創造力の養成にまで力を注いでいます.

建築コース長
松岡