建築技術者は,人間の社会生活をはぐくむ自然や風土に調和した,豊かな美しい生活空間を創造し,そのことによって文化の発展に寄与するという使命を担っています.また,最近の建物は都市化の進展に伴い巨大化・複合化し,そのためにCADシステムを利用した設計や最新の建設機械を導入した施工が行われるまでに至っています.また,一方では各種の文化的,歴史的,環境的な要因にも目を向け,新しい,より人間的な建築理念の確立への追及が活発となってきています.
  建築コースでは,このような幅広い専門分野を計画系,環境系,構造系,生産系の4つの系に整理して内容の資質向上を図り,これらによって建築学の基礎知識・技術を修得し,さらに芸術的センスの育成にまで力を注いでいます.具体的には,講義をはじめ,これらにかかわる実験実習,設計演習,CAD演習,学外研修,さらには卒業研究と卒業設計など多彩なカリキュラムを編成して実践的な建築技術者の養成を目指しています.