伊坂 善明 先生の特別講演
 12月8日(木),有明高専にて建築学科4・5年生,専攻科生を対象として,三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 主席研究員で,都市計画の専門家である伊坂 善明先生にご講演いただきました。

 今回の講演では,「東日本大震災と復興まちづくり〜気仙沼市を事例として〜」と題して,伊坂先生が震災後の復興計画策定に関わられた気仙沼市のことを中心としてご講演いただきました。まず,気仙沼の様子を写真で振り返り,震災後1ヶ月後,半年後と時系列的にご紹介いただきました。その上で,気仙沼に特有の水産業の復興と,まちづくり手法について,復興計画の要旨をまとめながらご説明いただきました。

 震災後半年以上が経ってもガレキが残っている写真には震災はまだ終わっていないということを感じ,産業を復興させることがまちづくりの要だということには,学生にとって,設計や計画を練るうえで何が大事なのかを知る機会となりました。特に,「海と生きる」という言葉を掲げて復興を目指していることに,感激した学生が多かったです。
 また,「君たちが生きている間に,震災は必ずまた起こる。」という言葉のインパクトは強く,東南海地震が起こるという話を聞いてもこれまで現実味がなかった学生がほとんどだと思われる中で,何か意識が変わるかもしれないと思いました。

 以下は,講演会の様子です。

講演の様子1

講演の様子2

講演の様子3

講演の様子4